週刊:日本近現代史の空の下で。

過去に向きあう。未来を手に入れる。(ガンバるの反対はサボるではありません)

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

関東大震災のとき、日本人には「この際だから」との気概があった。

2011年におきた東日本大震災のとき、日本中に「がんばれ」があふれました。がんばれ日本、がんばれ東北・・・。 では、その88年前、1923(大正12)年におきた関東大震災のときはどうだったかというと。 このとき、「がんばれ」コールは、存在し…

ハリルホジッチの発言から:日本人の歩みが遅いのは「従順ファースト」だから。

サッカー日本代表の監督を解任されたハリルホジッチ氏が、クロアチアのスポーツ紙に語った内容が興味深い。 ハリルホジッチ氏がクロアチア紙に語った本音 「日本人の歩みは遅い」 - ライブドアニュース 経済的に世界で最も強い国の一つとして、かつ安定した…

終戦の教訓:理想と現実が乖離したとき、日本人は思考停止する

昭和19年7月から昭和20年8月までの一年間は、アメリカらを相手に、勝ち目のない戦争を続ける日本にとって、理想と現実が日々乖離していく、アンビバレントな一年間でした。 軍事面では特攻作戦が、外交面では対ソ工作が行われました。いずれも、後世か…

富岡定俊が感じた真珠湾攻撃の成果:「そう段違いではないのだ」

富岡定俊という海軍の軍人がいました。山本五十六は知っていても、富岡定俊は知らない人は多いかもしれませんが、軍令部の作戦部長を務めた、太平洋戦争時の海軍を代表する軍人のひとりです。著作と伝記がそれぞれ一冊出ています。 国会図書館憲政資料室「木…